宮崎国際音楽祭について

第22回宮崎国際音楽祭

1.期間 平成29年4月28日(金)~5月14日(日)の17日間
※第10回ミュージック・アカデミーinみやざき2017:平成29年3月18日(土)~26日(日)の9日間
2.会場 メディキット県民文化センター ほか
3.主催・共催 主催:宮崎県・公益財団法人宮崎県立芸術劇場
共催:宮崎県教育委員会
4.運営体制 総監督 :佐藤寿美
音楽監督:徳永二男(ヴァイオリニスト)
事務局 :公益財団法人宮崎県立芸術劇場
5.出演者 ピンカス・ズーカーマン(指揮・ヴァイオリン)
ライナー・キュッヒル(ヴァイオリン)
ダニエル・フロシャウアー(ヴァイオリン)
ハインリヒ・コル(ヴィオラ)
ミッシャ・マイスキー(チェロ)
アマンダ・フォーサイス(チェロ)
リリー・マイスキー(ピアノ)
アンジェラ・チェン(ピアノ)
アンドリュー・シュレーダー(バリトン)
以上、外国人出演者9名
徳永二男、三浦文彰、木嶋真優(ヴァイオリン)
野平一郎(ピアノ)
中村恵理(ソプラノ)
福井敬(テノール)
広上淳一、宮川彬良(指揮)
国谷裕子(トーク)
以上、日本人出演者(ソリストほか)9名
宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)、宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)
宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ(管弦楽)
宮崎県合唱連盟(合唱)、宮崎県吹奏楽連盟(管弦楽) ほか
以上、日本人出演者(オーケストラほか)約400名
6.概要

(1)メインプログラム(5公演)

海外ゲスト及び徳永二男氏をはじめとする日本人演奏家による室内楽演奏会等

演奏会〔1〕
エクスペリメンタル・コンサート「アジアン・フロンティア」(室内楽)
☆ アジア(中国、韓国、ベトナム、日本等)の現代音楽を紹介する公演
野平一郎、徳永二男 三浦文彰 ほか
演奏会〔2〕 マイスキーとウィーンの仲間たち「華麗なる重奏」(室内楽)
☆ ライナー・キュッヒルとミッシャ・マイスキーを中心とした室内楽プログラム

ミッシャ・マイスキー、ライナー・キュッヒル、ダニエル・フロシャウアー、川崎雅夫、古川展生 ほか
演奏会〔3〕
ベートーヴェン「楽聖に至る扉」(オーケストラ)
☆ ズーカーマンの指揮とヴァイオリンによるベートーヴェン・プログラム
ピンカス・ズーカーマン、宮崎国際音楽祭管弦楽団
演奏会〔4〕
ズーカーマン「豊饒の室内楽」(室内楽)
☆ 珠玉のトリオ、カルテットによる室内楽
ピンカス・ズーカーマン、アマンダ・フォーサイス、アンジェラ・チェン、川崎雅夫
演奏会〔5〕
ヴェルディの世界「愛に生き、愛に死す」※コンサート形式/字幕付き
☆ イタリア・オペラの名作、ヴェルディ:歌劇「椿姫」
中村恵理、福井敬、アンドリュー・シュレーダー、広上淳一 ほか
宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団

(2)スペシャルプログラム(7公演)

Special Concert1
シリーズ「Oh! My! クラシック」~国谷裕子にクローズアップ!~
「クローズアップ現代」キャスター歴23年国谷裕子のお話・コンサート
Special Concert2
「マイスキーと驚異のチェロ・アンサンブル」
ミッシャ・マイスキー率いる、オール・チェロ・コンサート
Special Concert3
シリーズ「ポップス・オーケストラinみやざき」~宮川彬良のびっくりアカデミー~
天才・宮川彬良が贈る、エンターテインメント・コンサート
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
3つのホールで7つのコンサートを、どれでもワンコインで楽しめるプログラム
サテライト・コンサートinえびの
「徳永二男 魅惑のタンゴ」
徳永二男、京谷弘司 ほか (えびの市文化センター)
サテライト・コンサートin西都
「ライナー・キュッヒル 魅惑のウィンナ・ワルツ」
ライナー・キュッヒル、ダニエル・フロシャウアー、ハインリヒ・コル、アマンダ・フォーサイス(西都市民会館)
ストリート演奏会「セッション・マリンバ×尺八」
塚越慎子、辻本好美 (宮崎市橘通交差点特設ステージ)

(3)教育プログラム

第10回ミュージック・アカデミーinみやざき2017
子どものための音楽会(2回公演)
現代舞踊を交えた鑑賞教育プログラム
7.特徴

ここ数年、音楽祭の常連として出演をするピンカス・ズーカーマン、深遠な演奏と哲学的な風貌で人気を誇るミッシャ・マイスキーに加えて、今回は、ウィーン・フィルハーモニーのコンサート・マスターを努めたライナー・キュッヒルとウィーン・フィルの首席奏者たちを含む9名の海外演奏家が出演。また、国内プロオーケストラの首席クラスの演奏家で構成する宮崎国際音楽祭管弦楽団などによる室内楽やオーケストラの演奏会に加え、前回からスタートした「より多くのお客様にお楽しみいただける企画」の一層の充実に取り組み、第22回に相応しいプログラムをお届けします。
なお、昨年4月に発生した熊本地震の復興支援の一環として、熊本県立劇場において宮崎国際音楽祭管弦楽団によるチャリティー・コンサートを実施します。

(1)伝統のウィーンの響きを宮崎で

昨年まで24年に渡ってウィーン・フィルハーモニーのコンサート・マスターを務めたライナー・キュッヒルと同楽団の首席弦楽奏者(ダニエル・フロシャウアー/ヴァイオリン、ハインリヒ・コル/ヴィオラ)を招聘。音楽祭ゆかりの演奏家たちと共演を行うプログラムを企画します。

演奏会〔2〕
過去2回の音楽祭出演で好評を得たミッシャ・マイスキー(チェロ)とともに、世界の聴衆を魅了する音色による室内楽の名曲をお届けします。
サテライト・コンサート in 西都
 第16回より出演するアマンダ・フォーサイス(チェロ)を加えたカルテットの編成で、ウィンナ・ワルツやポルカ等、親しみやすい選曲による本場ウィーンの薫りを楽しんでいただきます。
演奏会〔5〕
 音楽祭のラストを飾る恒例のオペラ・コンサートに宮崎国際音楽祭管弦楽団のメンバーとして登壇。コンサート・マスターや弦楽器の首席として活躍する、本場ウィーン国立歌劇場管弦楽団の華麗なハーモニーを披露します。

(2)充実の室内楽公演

 演奏会〔4〕では、「音楽の本質は室内楽にある」と語った故アイザック・スターンの薫陶を受けた、ピンカス・ズーカーマンによるピアノを含む室内楽の醍醐味を楽しんでいただきます。また、スペシャル・コンサートとして、ミッシャ・マイスキーを中心とした8人のチェリストによるチェロ・アンサンブルを企画。8本のチェロのために書かれた傑作、ヴィラ・ロボスの「ブラジル風バッハ (第1番)」などを演奏します。

(3) 華麗なオーケストラ・プログラム

 メインプログラムのオーケストラ公演では、巨匠ピンカス・ズーカーマンによるオール・ベートーヴェン・プログラムと例年好評のコンサート形式のオペラ公演などを、国内トップクラスの演奏家による宮崎国際音楽祭管弦楽団がお届けします。

演奏会〔3〕
ピンカス・ズーカーマンによる、楽聖ベートーヴェンの神髄を選んだオーケストラ・プログラム。近代交響曲の原点と言われる交響曲第5番と交響曲を超える長大な構成で聴く者を圧倒するヴァイオリン協奏曲に挑戦します。
演奏会〔5〕
演奏会〔5〕では、ヴェルディのオペラ『椿姫』(全曲/字幕付き)を上演。名アリアの数々と珠玉の名曲「乾杯の歌」で、イタリア歌劇王といわれるヴェルディの醍醐味を堪能いただくプログラム。アンナ・ネトレプコの代役を務めたことで世界的な評価を得た中村恵理(ソプラノ)と福井敬(テノール)の2人を主役に迎え、県合唱連盟有志で構成された約150名の合唱団が出演します。

(4)より多くのお客様にお楽しみいただくための企画

トーク・コンサート…シリーズ「Oh! My! クラシック」
著名人による、人生にまつわる音楽談義と共に送るトークスタイルのコンサート・シリーズ。
第2回は、NHK「クローズアップ現代」で23年間にわたりキャスターを務めた国谷裕子さんを招き、番組にまつわるお話などを披露していただきながら、思い出に残る音楽を徳永二男(ヴァイオリン)ほかが演奏します。
ポップス・オーケストラ…シリーズ「ポップス・オーケストラinみやざき」
映画音楽、ミュージカル、ポピュラーミュージック等、多くの方に馴染みのある名曲を、宮崎国際音楽祭管弦楽団のオーケストラ・サウンドで贈るプログラム。NHKの音楽番組「クインテット」で子供から大人まで幅広い層の人気を集めた、宮川彬良を構成、指揮に迎え、軽妙で含蓄の深い話術とともに、クラシックとはひと味違うオーケストラの魅力を楽しんでいただきます。
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
昨年の好評に続き、県立芸術劇場の3つのホールを使用して、一日に7つのコンサートを開催。いずれも500円で入場できる1時間程度の気軽なコンサートを用意。音楽祭出演者による0歳から入場できるコンサートや名曲コンサート、県内の合唱団体、吹奏楽団体、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラのステージなどにより、一日中楽しめるプログラムを提供。

(5)劇場独自の企画公演

 昨年、第21回音楽祭直前に発生した熊本地震の報に接して、徳永二男音楽監督が同音楽祭期間中に熊本での演奏会を実施。被災地の方々の心を癒やし、その後の同県における「アートキャラバンくまもと」事業の先駆けとなった。震災から1年が経過した本年は、震災から立ち上がるための復興の続く隣県熊本への心的支援の一環として、ピンカス・ズーカーマンを含む宮崎国際音楽祭管弦楽団によるチャリティー・コンサートを、公益財団法人宮崎県立芸術劇場と公益財団法人熊本県立劇場の協働により開催。
なお、実施に際しては、両県放送局(株式会社テレビ熊本、株式会社テレビ宮崎)の協力・協賛を受けます。

(6)ビジュアル・デザインの新企画

 これまで音楽祭ではその年々のメイン・ビジュアルとして、様々なデザインにより「音楽の咲く季節」を表すことに努めてきたが、今回からはさらに、「宮崎の風土と音楽が重なり合う空間」をコンセプトに絵画的なビジュアルに取り組むこととしました。この新たな考え方で今年は、日本画家、立山周平氏に製作を依頼しました。