宮崎国際音楽祭について

第23回宮崎国際音楽祭

1.期間 平成30年4月28日(土)~5月13日(日)の16日間
※第11回ミュージック・アカデミーinみやざき2018:平成30年3月17日(土)~25日(日)の9日間
2.会場 メディキット県民文化センター(宮崎県立芸術劇場) ほか
3.主催・共催 主催:宮崎県・公益財団法人宮崎県立芸術劇場
共催:宮崎県教育委員会
4.運営体制 総監督:佐藤寿美
音楽監督:徳永二男(ヴァイオリニスト)
事務局:公益財団法人宮崎県立芸術劇場
5.出演者 チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
ドン=スク・カン(ヴァイオリン)
チョーリャン・リン(ヴァイオリン)
諏訪内晶子(ヴァイオリン)
三浦文彰(ヴァイオリン)
趙静(チェロ)
野平一郎(ピアノ)
児玉桃(ピアノ)
福田進一(ギター)
大萩康司(ギター)
中村恵理(ソプラノ)
山下牧子(メゾソプラノ)
福井敬(テノール)
甲斐栄次郎(バリトン)
藤木大地(カウンターテナー)
広上淳一(指揮)
下野竜也(指揮)
宮川彬良(指揮)
仲代達矢(トークゲスト)
宮崎国際音楽祭管弦楽団(管弦楽)、宮崎国際音楽祭合唱団(合唱)
宮崎国際音楽祭ジュニアオーケストラ(管弦楽)
宮崎県合唱連盟(合唱)、宮崎県吹奏楽連盟(吹奏楽)
ほか、出演者約400名
6.概要

(1)メインプログラム(5公演)

演奏会〔1〕
「夢のあとさき ~ フランス音楽のエスプリ」(室内楽)

☆ 三浦文彰を中心にアジアの盟友が贈るフランス音楽の妙味 
三浦文彰、ドン=スク・カン、趙静、児玉桃、須田祥子

演奏会〔2〕「アジアのヴィルトゥオーソ ~ 達人たちの響演」(室内合奏団)
☆ インターナショナルなアジアの雄たちによる弦楽器の響き
チョーリャン・リン、諏訪内晶子、徳永二男、古川展生 ほか20名
演奏会〔3〕
「レジェンドの帰還 ~ チョン・キョンファのブラームス」(オーケストラ)
☆ 一挺のヴァイオリンが創る奇跡。チョン・キョンファ、13年振りのブラームス再演
チョン・キョンファ、下野竜也、宮崎国際音楽祭管弦楽団
演奏会〔4〕
エクスペリメンタル・コンサート 「レガシー ~ 武満徹の残したもの」(室内楽)
☆ 世界のタケミツの軌跡とその影響を受けた音楽家たちの作品を紹介する公演
野平一郎、徳永二男、高木綾子、福田進一、藤木大地 ほか
演奏会〔5〕
プッチーニの世界「ある晴れた日に」(オペラ・コンサート)
☆ プッチーニが描く日本の心。イタリア・オペラの名作「蝶々夫人」(全曲)
中村恵理、福井敬、甲斐栄次郎、山下牧子、広上淳一 ほか
宮崎国際音楽祭管弦楽団、宮崎国際音楽祭合唱団

(2)スペシャルプログラム(7公演)

Special Concert1
シリーズ「Oh! My! クラシック」~仲代達矢『85歳の自画像』~
☆「用心棒」「ハムレット」そして「大地の子」…
御年85歳、日本を代表する名優・仲代達矢が語る人生と音楽
仲代達矢、正戸里佳 ほか
Special Concert2
「2violins ~海峡を超えるアジアの響き」
☆ チョーリャン・リン、諏訪内晶子の師弟によるスペシャル・リサイタル
チョーリャン・リン、諏訪内晶子、児玉桃
Special Concert3
シリーズ「ポップス・オーケストラ in みやざき」~宮川彬良のびっくりアカデミー~
☆ 天才・宮川彬良が贈る、エンターテインメント・コンサート
宮川彬良、宮崎国際音楽祭管弦楽団
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
☆ 3つのホールで7つのコンサートを、どれでもワンコインで楽しめる1日
礒絵里子、扇谷泰朋、小森谷巧、松浦奈々、三浦章宏、水谷晃、古川展生、坂野伊都子、藤木大地 ほか >
宮崎県吹奏楽連盟、宮崎県合唱連盟、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ
サテライト・コンサートin新富
「徳永二男 魅惑のタンゴ」
☆ 徳永二男と日本を代表する奏者による、心にしみる上質なタンゴの世界
徳永二男、京谷弘司、淡路七穂子、田辺和弘 (新富町文化会館)
サテライト・コンサートin門川
趙静+大萩康司「10弦の響き ~ やすらぎのアンサンブル」
☆ チェロとギターによる、心をやすらげる精妙な音色
趙静、大萩康司 (門川町総合文化会館)
ストリート演奏会 フルート×サクソフォン「コズミック・コラボレーション」
☆ サクソフォン界の新星と実力派フルート奏者による、スペシャル・コンサート
上野耕平、高木綾子、山中惇史 (宮崎市橘通交差点特設ステージ)

(3)教育プログラム

第11回ミュージック・アカデミー in みやざき2018
子どものための音楽会(2回公演)
県内の小学6年生、約3,600名を対象に行う鑑賞教室
7.特徴

第1回から第6回までの宮崎国際音楽祭にメインゲストとして迎えた、故アイザック・スターンが提唱した「アジアの演奏家の育成による、宮崎でしか聴くことのできない質の高い演奏会」。今回は、その理念に立ち返り、アジアから巣立ち世界を舞台に活躍する演奏家を中心に出演者を構成。「アジアの音、アジアの心」をテーマに、チョン・キョンファ(韓国)、チョーリャン・リン(台湾)をはじめとするアジアのトップ・ランナーたちによる多彩なプログラムをお届けする。

(1)「アジアの音、アジアの心」

当代屈指の演奏家として世界に名を馳せるチョン・キョンファを筆頭に、国際的に活躍するアジア出身の演奏家を招聘し、室内楽やオーケストラとの共演など宮崎ならではのプログラムを企画する。

演奏会〔3〕 … チョン・キョンファのブラームス
1967年、レーヴェントリット国際コンクールでの優勝(ピンカス・ズーカーマンと同時優勝)に始まり、現在、名実ともにアジアを代表するヴァイオリニスト、チョン・キョンファの13年振りの来宮を実現。
前回、第10回宮崎国際音楽祭において多くの観客に感動を与えたブラームスのヴァイオリン協奏曲を、国内外で高い評価を得る世界的若手指揮者、下野竜也、国内プロオーケストラの首席演奏家を中心に構成する宮崎国際音楽祭管弦楽団との共演でお届けする。
演奏会〔2〕、Special Concert 2「2violins」 … アジアの師弟による共演
チョン・キョンファと並び国際的な名声を得るヴァイオリニスト、チョーリャン・リン。また、リンに師事し、チャイコフスキー国際コンクールに史上最年少、日本人初優勝を果たした諏訪内晶子。卓越した演奏力を持つ師弟の共演を中心に贈る2つのプログラムを用意。
演奏会〔2〕では、国内トップクラスの演奏家による弦楽合奏団をバックに、2つのヴァイオリンのために書かれた3つの協奏曲などを演奏。
また、Special Concert 2では、パリを拠点に国際的に活動するピアニスト、児玉桃を加え、リサイタル形式での演奏をお届けする。
演奏会〔1〕 … アジアが奏でるフランスのエスプリ
人気、実力ともに弦楽器界の未来を担うヴァイオリニスト、三浦文彰を中心に、指導者としても名高い韓国の名手、ドン=スク・カン、小澤征爾も期待を寄せる実力派チェリスト、趙静(中国)など三浦と繋がりのあるアジアの俊英を集めた室内楽公演。
ラヴェル、フォーレなど、フランスの音楽家による作品をアジアの音と心でお届けする。

(2)日本を主題とするプログラム

演奏会〔4〕 エクスペリメンタル・コンサート … 世界のタケミツ
世界中の演奏者がその作品をプログラムに取り入れたがるといわれる、20世紀を代表する日本の作曲家、武満徹。武満徹の作品に加え、彼が影響を与えた後進の作品を交え、その音楽のエッセンスを紹介する。
演奏会〔5〕 … 日本を舞台にしたオペラ作品
長崎を舞台に、没落藩士の令嬢とアメリカ海軍士官との恋愛の悲劇を描く、プッチーニのオペラ『蝶々夫人』。最終日となる演奏会〔5〕では、アリア「ある晴れた日に」をはじめとする美しい音楽で、日本女性の心を抒情性豊かに描いた、本名作オペラをコンサート形式で上演(字幕付き)。昨年の『椿姫』で好評を得た、中村恵理(ソプラノ)と福井敬(テノール)の2人を主役に迎え、県合唱連盟有志で構成された約100名の合唱団が出演する。

幅広いお客様にお楽しみいただくための企画

トーク・コンサート … シリーズ「Oh! My! クラシック」
著名人による音楽談義を交えて贈る、トークスタイルのコンサート・シリーズ。今回は、映画、舞台、テレビに半世紀を超えて活躍する、日本を代表する名優、仲代達矢氏を招き、85年に渡る人生にまつわるお話とともに、ゆかりの音楽をお届けする。
ポップス・オーケストラ … シリーズ「ポップス・オーケストラ in みやざき」
映画音楽、ミュージカル、ポピュラーミュージック等、多くの方に馴染みのある名曲を、宮崎国際音楽祭管弦楽団のオーケストラ・サウンドで贈るプログラム。昨年、想像を超えたアレンジと話術で会場を大いに沸かせた作曲家、宮川彬良を引き続き構成、指揮に迎え、ジャンルを超えた音楽の魅力の真髄を楽しんでいただく。
気軽にクラシック「500円コンサートの日」
県立芸術劇場の3つのホールを使用して、1日に7つのコンサートを開催。音楽祭出演者による、0歳から入場できるコンサートや、奏者も楽しむ遊び心のつまったコンサートに加え、県内の合唱団体、吹奏楽団体、宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラのステージなど、いずれも500円で入場できる1時間程度の気軽なコンサートを用意。
また、キッチンカーによるフードブース、スタンプ・ラリーなどを設け、劇場で1日中楽しめる環境を提供する。

(4)アイザック・スターンの意志を継ぐ若手演奏家の登用

故アイザック・スターンが熱意を注いだ「若手演奏家の育成」。宮崎国際音楽祭では、第1回の「ヴァイオリン講習会」にはじまり「室内楽講習会」を経て、音楽祭では現在もその志を継ぎ、「ミュージック・アカデミー in みやざき」として、次代を担う後進の育成に力を注いでいる。
音楽祭では、これらの講習会を修了し、現在、国内外で活動の場を築きつつある若手演奏家をソリストや宮崎国際音楽祭管弦楽団に登用。今回、こうして宮崎から巣立った18名(過去最多)の演奏家が、音楽祭に顔を連ねる。

ヴァイオリン

三浦文彰、会田莉凡、宇根京子、枝並千花、小川響子、北田千尋、城戸かれん、小林美樹、髙橋和貴、坪井夏美 吉江美桜

ヴィオラ

鈴木康浩

チェロ

上村文乃、笹沼樹、富岡廉太郎、古川展生、水野由紀、矢部優典