宮崎国際音楽祭について

総監督ごあいさつ

青木賢児

宮崎国際音楽祭総監督 青木賢児 Kenji Aoki

「宮崎国際音楽祭」はホール創立の2年後から、宮崎県立芸術劇場設立の意義と目的を示す継続イベントとして、アイザック・スターンをはじめ、ピンカス・ズーカーマン、シャルル・デュトワなど国際的な巨匠を音楽監督に招いて開催してきました。

「宮崎に文化を」という置県百年に当たってのビジョンを込めて、「宮崎国際音楽祭」はすでに18回を数えました。

第19回になる今年の音楽祭は、4月29日、橘通りでの「ストリート演奏会」に始まり、芸術劇場で開催する「2014プログラム」を中心に、県内各地のホールで開催する「サテライトコンサート」、県内の演奏家や演奏団体が出演する「県民コンサート」、クラシック入門者のための解説付きの「名曲コンサート」、県内小学校の6年生を聴衆とする「子どものための音楽会」など、4月29日から5月18日まで、20日間にわたって開催いたします。

メインとなる「2014プログラム」では、5回のコンサートが予定されていますが、演奏会(1)(2)の現代の巨匠ピンカス・ズーカーマン中心の演奏と、演奏会(4)における気鋭のヴィルトゥオーゾ、ジュリアン・ラクリンとの聴き比べが注目でしょう。

演奏会(3)のエクスペリメンタル・コンサートでは、シェーンベルク、シュニトケなど世界の現代作曲家に交じって、高橋悠治作曲の「あけがたにくるひとよ」という現代曲が演奏されます。

演奏会(5)では演奏会形式によるオペラ「カルメン」を上演します。中嶋彰子、福井敬、三原剛の日本勢に、メゾソプラノのマリア・フィセリエが参加します。「カルメン」のアリアやコーラスの数々をご期待下さい。
「名曲コンサート」ではジュリアン・ラクリン、徳永二男、三浦文彰による、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲の弾き比べが話題です。

スペシャルプログラムでは、演劇ホールで開催する「魅惑のタンゴ・スペシャルバージョン」が、華麗なダンスとともに聴いて観る演奏会と評判です。

5月の薫風の中で、皆様それぞれにお好みの音楽をお楽しみ下さい。