ぷれぽ

【ぷれぽ】第24回宮崎国際音楽祭 出演者コメント(前編)

更新日:2019年06月04日

音楽祭出演者の方々からコメントが届きましたので、ご紹介します。

 

徳永二男氏(宮崎国際音楽祭音楽監督)                      

第24回の宮崎国際音楽祭が成功裡に閉幕し、安堵いたしております。

恒例となりましたオペラのコンサートで、熱狂的な歓声を聞きながら幕を閉じることが出来ました。このオペラでは、地元の学生さんたちによる合唱や鼓笛も加わり、宮崎の皆さんと音楽を通じたコミュニケーションが図られました。世代を超えて、音楽祭を成功させようという思いが一つに重なり合う瞬間を、お客様にも楽しんでいただけたものと確信しております。ズーカーマンさんやマイスキーさん、フォーサイスさん、キュッヒルさんといった海外から参加してくれた演奏家たち。そして、今年の音楽祭のオープニングを飾ってくれた、三浦文彰さんや辻井伸行さんといった若手のホープたち。
いずれも劣らぬ、死力を尽くした演奏の連続でした。この音楽祭ならではの贅沢なアンサンブル、コンサートマスターズは、500円コンサートとサテライトコンサートで、大きな拍手で迎えていただき、企画し出演した私としても、嬉しいコンサートになりました。
スターンが礎を築き、スターンの薫陶を受けたズーカーマンが、宮崎のアカデミーで育った三浦文彰を見出してくれました。
その系譜を、宮崎の矜持として、これからも継承していきます。
今年も宮崎国際音楽祭を温かく応援してくださいました県民の皆様、運営してくださるスタッフ、そして本当に多忙な中、時間を割いて参加してくれる演奏家の仲間たち、ご関係の皆様に心から感謝を申し上げます。

 

ピンカス・ズーカーマン氏(ヴァイオリン)                     

2年ぶりに宮崎に戻ってこれた事を嬉しく思います。今回は三浦文彰さんと共にモーツァルトとバッハの協奏曲を共に演奏する事が出来、10年前の音楽祭で三浦さんと知り合った事を思うととても感慨深かったです。宮崎の音楽祭には優秀な音楽家が集い、皆が常により良い音楽を目指して切磋琢磨しています。音楽祭がそういったポジティブなエネルギーに満ちているのは素晴らしい事です。そしてこうした優秀な人たちを集める事に成功している徳永さんの手腕には深い敬意を覚えます。
今後は県外や海外の人たちにもこんなに素晴らしい音楽祭があるのだという事をより知っていただけたらと願っています。そして宮崎に住んでいる方々にはこの音楽祭が世界的に見ても非常にレベルの高い特別な音楽祭であるという事を知っていただきたいし、誇りに思っていただきたいと思います。また戻れる日を楽しみにしています。

 

アマンダ・フォーサイス氏(チェロ)                       

大好きな宮崎に再び戻ってこれた事、そして日本の音楽仲間に再会出来た事をとても嬉しく思っています。私が演奏し易いようにと宮崎に来るたびに特別な椅子とクッションのセットを用意してくださる劇場の方々の細やかな気遣いにもいつも心が温かくなります。リハーサルの合間を縫ってホテルのまわりの松林を散策したり、美味しい宮崎牛を食べたりと今回も宮崎を堪能しました。素敵な音楽祭があるだけでなく、豊かな自然や美味しい食材に恵まれているのも宮崎の大きな魅力だと思います。

 

ミッシャ&リリー・マイスキー(チェロ、ピアノ)                  

これまでに、何度か宮崎国際音楽祭に参加できたことは、私たちにとって歓びであると同時に名誉なことです。宮崎は特別な場所であり、この伝統ある音楽祭は、大変にユニークなものです。私たちはここで音楽的に感慨深いひと時を、素晴らしい仲間たちに囲まれて経験することが出来るのです。
非の打ち所がないアレンジの元、大変歓迎されていることを感じています。
この音楽祭が、この先も素晴らしい成果を重ねていくとともに、また参加できることを願っています。心より。