ぷれぽ

【ぷれぽ】第24回宮崎国際音楽祭 閉幕記者会見

更新日:2019年06月01日

 4月28日から5月19日の22日間にわたり行われた第24回宮崎国際音楽祭。23日に宮崎県庁で、その閉幕記者会見が行われました。

 

 

 今回の音楽祭について、河野知事は「音楽祭が県の芸術文化を支える大きな柱となっているとあらためて実感しました。ほぼ全てのコンサートに足を運びましたが、それぞれの公演がそれぞれの目的にそって行われており、佐藤館長が就任してから始まった『Oh!My!クラシック』『500円コンサートの日』『ポップス・オーケストラinみやざき』が、音楽ファンの裾野を広げているという手応えを感じました。特に、『ポップス・オーケストラinみやざき』は、他のプログラムとは客層が異なり、子ども連れの方が多く、また日頃クラシックのコンサートにあまりなじみのない方たちに来ていただいて、音楽はいいね、ということを再認識していただけたのではないかと思います。」と話しました。

 

 また、来年は国民文化祭・全国障害者芸術文化祭が開催され、音楽祭は第25回という大きな節目を迎えます。河野知事は「宮崎のさまざまな面で文化というものを見つめ直し、これからのさらなる文化振興に結びつけていく、そういう思いで開催される国文祭と同年に開催されるということで、これまでの集大成ということも考えつつ、さらなるパワーアップを、という思いでいます」と来年の音楽祭に向けての思いを語りました。

 

 当劇場館長の佐藤は「あっという間にも、長かったなとも感じられた」と音楽祭を振り返り、今回のテーマ「音楽は世代を超えて」に関し、「三浦文彰さんと辻井伸行さんのデュエットなど若い演奏家の勢いを示しつつ、ズーカーマンさん、キュッヒルさん、マイスキーさんら世代を超えて続いていくということを意識したプログラムでお送りしました。特に意識したのは、お客様への取り組みです。もっと若い方たちや、純粋にクラシックファンという方ではない音楽好きの方々に来ていただけるよう、取り組んできました。今回、お客様の中にそうした方々の姿が少しずつ増えてきていると実感しました。また、地元の中高生が参加するコンサートや、演奏会〔5〕のラ・ボエームも、合唱団や鼓笛隊に若い人が参加しており、まさにテーマにそくしたプログラムをお届けできたと思います」と語りました。

 

 若い人にクラシックを楽しんでもらいたい、という思いで第1回から宮崎県内の小学6年生を招待して行われている「子どものための音楽会」に関して、当劇場館長の佐藤は「第1回で演奏を聴いた小学6年生が、いま30代半ばでお子さんがいる世代だと思います。お父さんお母さんがかつて聴いたんだ、ということを子ども達が知って、そういうことが積み重なって若い人たちの参加につながればと思います」と語りました。今回はじめて「子どものための音楽会」を鑑賞した河野知事は、「意外でした、子ども向けの楽曲ばかりというのではなく、ストレートなクラシックのプログラムで。子どもに指揮を体験してもらったり、集中力の薄れてくる最後にチャイコフスキーの交響曲4番第4楽章を演奏し、子ども達がぐっと聴いている姿を見て、質の高い管弦楽団で本物・良いものを聴かせることで、必ず子ども達に何か伝わっているなと感じました」と感想を話してくださいました。

 

 「音楽は世代を超えて」をテーマにお送りしてきた第24回宮崎国際音楽祭。ご来場いただいた皆さま、音楽祭にご協力くださった皆さま、誠にありがとうございました。おかげさまで大変な盛り上がりで、閉幕を迎えることができました。来年の第25回という大きな節目を迎える音楽祭に、ぜひご期待ください。(広報A)