【ぷれぽ】明日からメインプログラム! リハーサルの様子
更新日:2019年05月04日
いよいよ明日5月5日(日・祝)から、音楽祭のメインプログラムが始まります。おかげさまで三浦文彰さんと辻井伸行さんが出演する5日、6日の公演は完売! 本番に向けて本日、リハーサルが行われました。
まずは明日の室内楽公演から、ショパンのピアノ協奏曲第2番(室内楽版)。オーケストラ版とはまた違った魅力のあるこの室内楽版ですが、なによりたった5人の弦楽奏者だけでオーケストラ全体を、こんなに迫力ある音で全く違和感なく表現できることにびっくり! 細かい音の確認もしながら、入念に合わせをしていました。
その後、シューマン、グリエール、そして翌日のデュオ・リサイタルのブラームスへと、リハーサルは続きました。オーケストラのリハーサルとまた違う雰囲気で、奏者同士が対等に「こうしたらどうだろう」「ここはこうかな」といった言葉のやりとりをしているのですが、その言葉と音が次第に一続きでつながっていくような感じで、言葉が終わるか終らないかのうちに、音で会話をし始めます。そして時に音で遊びだすので、舞台上でしばしば爆笑も起こり、その幸せそうな様子は見ていてとても感動的でした。ショパンのことを「諸君、脱帽したまえ、天才だ」と称えたシューマン、そのシューマンが才能を見出したブラームス。彼らの時代も今も、音楽家たちはこういう音楽の会話を楽しんでいるのだと思います。
そして公演本番では、そこにお客様との会話が加わります。奏者もそれをとても楽しみにしています。5日と6日は既に完売ですが、音楽家同士の会話は編成や音楽家同士の関係性で全然違ったものになり、それぞれに違った多様な魅力があります。19日まで続く演奏会のいずれかで、ぜひ音楽家たちとの幸せな会話にご参加いただけたら幸いです。
Photo:Hikaru.☆