徳永二男は、ソロ、室内楽などの分野において第一線で活躍するヴァイオリニスト。宮崎国際音楽祭音楽監督やJTアートホール室内楽シリーズ音楽監督を務めるなど、人気、実力ともに日本を代表する演奏家である。近年は、指揮活動にも取り組んでいる。
ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園にて、齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。1968年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。1976年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。その後首席第一コンサートマスターを経て、ソロ・コンサートマスターの重責を担い、長年NHK交響楽団の“顔”として抜群の知名度と人気を誇る。
NHK交響楽団在籍時代よりヨーロッパ、アメリカ各地から招かれ、リサイタル及び協奏曲のソリストとして活躍が目立った。とりわけ、ケルンでの現代音楽祭参加、ベルリンの日独センター柿落とし公演でのヴォルフガング・.サヴァリッシュ氏との室内楽コンサート、ニューヨークのカーネギーホールでの室内楽コンサートツアーは、それぞれ絶賛を博した。
1994年にNHK交響楽団を退団し、ソロ、室内楽に専念。1995年からJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を、1996年からは宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを経て2011年からは音楽監督を務めるなど、日本の室内楽の分野における中心的立場を確固たるものとしている。さらに鎌倉芸術館ゾリステンも主宰し、年に2回の定期公演も行っている。
ソリストとしては、これまでモントリオール交響楽団やイギリス室内管弦楽団など、国内外の著名オーケストラからたびたび招かれている。
また、数多くのリサイタルを行い、親しみやすいトークを交えた演奏会も、各方面から好評を博している。特に、2008年からは「徳永二男の挑戦」と題し、10年間毎年1回ずつのリサイタル・シリーズに取り組み、大きな話題となっている。
最近は、指揮活動もスタートさせており、すでに東京フィル、広島交響楽団、宮崎国際音楽祭祝祭管弦楽団を指揮して好評を博す。2011年からは、せたがやシンフォニエッタの指揮者にも就任。
CDは、ピアニスト・伊藤恵と共演したブラームスのヴァイオリン・ソナタのほか、音楽生活35年の集大成となるベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ全曲集や、パガニーニのカプリースなどがフォンテックからリリースされている。
桐朋学園大学特任教授、洗足学園大学客員教授。
ピンカス・ズーカーマンは、40年の長きにわたり世界の音楽界で不動の地位を築いている。その驚くべきテクニック、そしてゆるぎない芸術的水準は聴衆、そして批評家から驚嘆の声をもって迎えられている。また献身的ともいえる教育活動は高い評価を得ており、そのカリスマと情熱で数々の若手演奏家に霊感を与え続けてきた。その活動の成果はロンドン、ニューヨーク、中国、イスラエル、そしてオタワでの先進的な教育プログラムに結実している。ズーカーマンの名はヴァイオリニスト、ヴィオリスト、指揮者、教育者、そして室内楽奏者として等しく尊敬を集めている。
2012-13シーズンは世界各地で100以上の公演が予定されている。オタワのナショナル・アーツ・センターの音楽監督として現在14シーズン目を迎えるほか、ゲスト・コンダクターとして4シーズン目を迎えるロンドンのロイヤル・フィルハーモニー管とは、スイス、ロシア、イギリスでアンサンブルの弾き振り公演を行う。またボストン、サンフランシスコ、シンシナティ、コロラド、カンザス・シティ各交響楽団のほか、イスラエル・フィル、マリンスキー劇場管、モンテカルロ・フィルハーモニー管、チェコ・フィル、バイエルン放送響、モスクワ・ヴィルトゥオージ、宮崎国際音楽祭管、サン・カルロ歌劇場管等の国際的なオーケストラへの客演が予定されている。ピアニストのアンジェラ・チェンとはザルツブルク、プラハ、フィラデルフィア、パームビーチ、ミラノ、台湾、マドリッド、ヘルシンキ、ヴェルビエ等でリサイタルを行うほか、ズーカーマン・チェンバー・プレイヤーズのメンバーとしてラヴィニア、トロント・サマー・ミュージック・フェスティバルに出演、ロサンジェルス、フェニックス、中国、日本、ヨーロッパおよび南米各地ではツアーも予定されている。
近年は指揮者としての活動も本格的に行い、数々の世界トップクラスのアンサンブルを指揮、ヴァラエティに富むレパートリーを演奏している。献身的で革新的な教育者であるズーカーマンは、マンハッタン音楽学校でピンカス・ズーカーマン・パフォーマンス・プログラムを立ち上げ、芸術界で初めて通信教育技術を取り入れている。カナダではオーケストラ演奏を学ぶためのナショナル・アーツ・センター・インスティテュートと若手演奏家、指揮者、作曲家のための夏季音楽インスティテュートを設立した。
1948年テルアビブ生まれ。1962年にアメリカに渡り、ジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアンに師事。これまでに芸術メダル、アイザック・スターン賞を受賞、また器楽奏者としては初めてロレックス・メンター・アンド・プロテジェ・アーツ・イニシアティブのメンターも務めた。100以上にのぼるディスコグラフィーのうち21作品がグラミー賞にノミネートされ、グラミー賞を2度受賞している
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチとグレゴール・ピアティゴルスキー両巨匠に師事した、世界でただ一人のチェリスト。師ロストロポーヴィチは、若きマイスキーを評してこのように述べている・・・・
“若い世代のチェリストの中でも抜きん出た才能の持ち主だ。詩情とこの上ない繊細さ、そしてすばらしい音楽性と見事な技巧が彼の演奏を作り上げている。”
ラトヴィア共和国生まれ。ロシアで学び、のちにイスラエルに移住。以後、ロンドン、パリ、ベルリン、ウィーン、ニューヨーク、東京をはじめ世界の主要コンサートホールで演奏活動を展開、熱狂的な支持を受け続けている。
マイスキーは、自らを「世界人」と位置づける。「イタリア製のチェロにオーストリアとドイツ製の弦を張り、フランスとドイツの弓で弾いています。娘はフランスで生まれ、長男はベルギーで、次男はイタリアで、末っ子はスイスで生まれました。私は日本の車を運転し、スイスの時計をはめて、インドのネックレスをしています。そして人々がクラシック音楽を評価し、楽しんでくれるところではどこでも、そこで家にいるようにくつろぐことができます。」
1985年にドイツ・グラモフォンと録音の専属契約を結んで以来、マイスキーはこれまでに30を超える録音をリリース。そこでの共演もウィーン・フィル、ベルリン・フィルをはじめロンドン響、イスラエル・フィル、パリ管、オルフェウス室内管、ヨーロッパ室内管など多岐に渡る。
彼の輝かしいキャリアの中でもハイライトの一つは、2000年の活動である。バッハ・プログラムで実に100以上の演奏会を世界で展開、さらにバッハへの深い尊敬は、無伴奏組曲の3度目のレコーディングという形に結実している。
マイスキーの録音は世界各地で高い評価を得ており、これまでに日本のレコード・アカデミー賞を5回、エコー・ドイツ・シャルプラッテン賞を3回、パリのディスク・グランプリ賞、ディアパソン・ドール賞の各賞を受賞、グラミー賞にもノミネートされている。
世界を代表するチェリスト、また数々の主要国際音楽祭の常連でもあるマイスキーは、これまでにバーンスタイン、デュトワ、ジュリーニ、マゼール、メータ、ムーティ、レヴァイン、アシュケナージ、シノーポリ、バレンボイムといった名指揮者たち、さらにアルゲリッチ、ルプー、フレイレ、キーシン、ランラン、P.ゼルキン、クレーメル、バシュメット、レーピン、ヴェンゲーロフ、ジョシュア・ベル、ラクリン、ジャニーヌ・ヤンセンほか世界のトップ・アーティストらと共演している。
ソリストまた室内楽奏者として活躍し、カナダ音楽賞の受賞者でもあるアマンダ・フォーサイスは聴衆と批評家から高い評価を得ている。
これまでに40カ国以上でコンサートとリサイタルを行っており、一流オーケストラとの共演や国際的なホールや音楽祭への出演を行っている。イスラエル・フィル、ロイヤル・フィルハーモニー管、イギリス室内管やイタリアで開催されているトスカーナのサン・フェスティバルに定期的に出演している。またズッカーマン・チェンバー・プレイヤーズの創設メンバーとして、これまでに南米やヨーロッパ、東欧で公演を行っている。
オタワのナショナル・アーツ・センター・オーケストラの首席チェリストを務めるほか、ソリストとしても活躍し、最近ではバイエルン国立管、モンペリエ国立管弦楽団や宮崎国際音楽祭管弦楽団、コロラド響等に出演。またサンクト・ペテルスブルクではワレリー・ゲルギエフと、モスクワではモスクワ・ヴィルトゥオージと共演、スペイン・セヴィリアでのプラシド・ドミンゴ・フェスティバルにも出演している。リサイタルも積極的に行っており、今後ラヴィニア、トロント、プリンストン、フィラデルフィア、ウェストパームビーチ等での公演が予定されている。
ソニー・クラシカル、ナクソス、アルタラ、ファンファーレ、マルキス、プロアルテ、CBC等のレーベルからCDをリリースしている。
使用楽器は1699年製のCarlo Giuseppe Testoreである。
「チェンは超絶技巧が音楽表現の本質となりうる事を証明した…彼女の演奏は素晴らしく、魅力的だった」 トロント・スター
カナダ人ピアノスト、アンジェラ・チェンはその輝かしいテクニック、美しい音色、優れた音楽性で常に高い評価を得ている。カナダの主要オーケストラのみならず、これまでにアラバマ交響楽団、バッファローフィルハーモニー管弦楽団、コロラド交響楽団、ヒューストン交響楽団、インディアナポリス交響楽団、ジャクソンビル交響楽団、ルイジアナフィルハーモニー管弦楽団、セントルイス交響楽団、サンディエゴ交響楽団、シラキュース交響楽団、ユタ交響楽団、イスラエル・フィル等と共演している。
ピンカス・ズーカーマンの招きにより2009年5月にズーカーマン・チェンバ―プレイヤーズと中国ツアーを行い、同年秋には再びアメリカ・ツアーに参加、ワシントンD.C.のケネディー・センター、ニューヨークの92nd Street Y等に出演した。またズーカーマンの招きにより、オタワのナショナル・アーツセンター・オーケストラのシーズン・オープニング・コンサートにも出演、モーツァルトのピアノ協奏曲第21番K.467を演奏した。
米国各地およびカナダで精力的にリサイタルを行うほか、数々の室内アンサンブルとも共演しており、そのなかにはタカーチ、コロラド、フォーグラー等の弦楽四重奏団も含まれている。これまでにシャトークア、コロラド、ヒューストン、バンクーバー、ケベックのラノディエール等の音楽祭に出演している。
チェンのデビューCDとなったマリオ・ベルナルディ指揮/CBCバンクーバー管弦楽団とのモーツァルト:ピアノ協奏曲集は批評家から熱狂的な評を得た。このほかジョアン・ファレッタ指揮/ウォーメンズ・フィルハーモニック・フォー・コッホ・インターナショナルとのクララ・シューマン:ピアノ協奏曲イ短調、CBCレコードよりリリースされたハンス・グラーフ指揮/カルガリー・フィルハーモニー管弦楽団との4つのスペイン風協奏曲、マリオ・ベルナルディ指揮/CBC放送管弦楽団とのショスタコーヴィチ:ピアノ協奏曲集、クララおよびロベルト・シューマンの作品集等のCDがある。最新盤はユニバーサル・ミュージック・カナダよりリリースされたショパン作品集である。
アルトゥール・ルービンシュタイン国際ピアノ・コンクールで優勝したほか、モントリオール国際ピアノ・コンクールではカナダ人として初の優勝を果たした。カナダ芸術評議会よりCareer Development Grant、ザルツブルクのモーツァルテウムよりその優れたモーツァルト解釈により優秀メダルを授与されている。
アンジェラ・チェンHP : www.pianistangelacheng.com.
1953年生まれ。東京藝術大学、同大学院修士課程作曲科を修了後、フランス政府給費留学生としてパリ国立高等音楽院に学ぶ。作曲、ピアノ、指揮、プロデュース、教育などの多方面にわたる活動を行う。
ピアニストとしては内外のオーケストラにソリストとして出演する一方、多くの内外の名手たちと共演し、室内楽奏者としても活躍。
古典から現代までレパートリーは幅広い。マヌリやベンジャミン、松平頼則の作品を世界初演、またリゲティ、武満徹作品の他の日本初演を行う。また東京シンフォニエッタの初代代表を務めた。80曲以上に及ぶ作品の中にはフランス文化省、アンサンブル・コンタンポラン、IRCAM,ベルリンドイツ交響楽団、国立劇場その他からの委嘱作品がある。
2002年に東京でエレキギター協奏曲「炎の弦」をステーヴ・ヴァイのソロで、また2005年にはドイツでオペラ「マドルガーダ」をケント・ナガノ指揮で、2006年には東京でチェロとオーケストラのための「響きの連鎖」を初演。2012年6月パリでサクソフォンとコンピューターの作品を世界初演。
第13回中島健蔵音楽賞(1995)、第44回尾高賞、芸術選奨文部大臣新人賞、第11回京都音楽賞実践部門賞(1996)、第35回サントリー音楽賞(2004)、第55回芸術選奨文部科学大臣賞(2005)、紫綬褒章を受章(2012)。現在静岡音楽館AOI芸術監督、東京藝術大学作曲科教授。
びわ湖ホール 芸術監督
日本センチュリー交響楽団 首席客演指揮者
トウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ音楽監督
群馬交響楽団 首席指揮者兼アーティスティック・アドヴァイザー
リューベック歌劇場・リューベック・ フィルハーモニー音楽総監督(2013年8月より)
東京生まれ。桐朋学園大学において、指揮を小澤征爾、秋山和慶、尾高忠明、作曲を三善晃、ピアノを徳丸聡子、藤井一興の各氏に師事。大学在学中から新日本フィルハーモニー交響楽団で小澤征爾氏のアシスタントとして活躍。また同時期、NHK交響楽団および東京フィルハーモニー交響楽団で鍵盤楽器奏者として数多くの演奏会に出演。1989年渡独後はベルリン国立芸術大学にて、ハンス=マルティン・ラーベンシュタイン教授に師事。
1990年第40回ブザンソン国際指揮者コンクール優勝。以後、着実にヨーロッパでの実績を重ね、これまでロンドン交響楽団、モントリオール交響楽団、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ交響楽団、シドニー交響楽団、トゥールーズ・キャピトル劇場管弦楽団、パリ室内管弦楽団、ベルリン・ドイツ交響楽団、デュッセルドルフ交響楽団、ダルムシュタット国立歌劇場管弦楽団、チューリンゲン・フィル、ワイマール州立歌劇場管弦楽団、アウグスブルク・フィル、ノーザン・シンフォニア、オーデンセ交響楽団、ハイファ交響楽団、チャイナ・フィル等などを指揮、ベルリン音楽祭、エヴィアン音楽祭などにも出演している。また、A.S.ムター、F.=P.ツィンマーマン、Z.コチシュ、B.=L.ゲルバー、J.=P.コラール、S.カツァリス、M.ベロフ、T.バルト、R.コロなど世界的なソリストとの共演も多く、M.ロストロポーヴィチとは度々共演、ロンドン交響楽団とともにグバイドゥーリナの作品をEMIにレコーディングも行っている。
日本国内では1991年「若い芽のコンサート」でNHK交響楽団を指揮してデビュー。その後定期的に全国の主要オーケストラを指揮し、いずれも好評を得ている。1993-1998年新星日本交響楽団正指揮者、1999-2003年東京フィルハーモニー交響楽団正指揮者、2003-2006年名古屋フィルハーモニー交響楽団常任指揮者、2003-2008年日本フィルハーモニー交響楽団正指揮者を歴任。名古屋フィルとは、メシアン≪トゥーランガリラ交響曲≫の意欲的なプログラムでのオーストリア、ドイツ五都市への演奏旅行を成功させている。また、日本フィルとは、後期ロマン派の作品を中心に、マーラー、R.シュトラウスの大作や、日本初演となったハンス・ロットの交響曲、ツェムリンスキーのオペラ作品といった演奏機会の少ない作品など、多種多様なプログラムで高い芸術的成果を上げた。
1995年、自らの呼びかけで結成されたトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズと共に、三鷹市芸術文化センターを拠点に活動を開始。EXTONレーベルへ「ベートーヴェン交響曲全集」も完成させている。
またオペラ指揮者としての評価も高く、97年≪後宮からの誘拐≫でデビュー以後、国内外で数々の演目を指揮。近年では2001年2月オペラコンチェルタンテ・シリーズでのストラヴィンスキー≪夜鳴きうぐいす≫、ツェムリンスキー≪王女様の誕生日≫(日本初演)、2002年2月ブゾーニ≪ファウスト博士≫(日本初演)、日生劇場ベルク≪ルル≫全3幕完成版(日本初演)等を指揮、いずれも絶賛されている。2005年、インスブルック・チロル歌劇場へ≪ドン・カルロ≫で、ケルン歌劇場へ≪ジョニーは演奏する≫でデビュー。2007年にはバイエルン州立バレエにジョン・アダムズ≪室内交響曲≫+マーラー≪大地の歌≫でデビュー、同プロダクションは夏のミュンヘン・オペラ・フェスティバルでも再演されるなど、同劇場の重要なレパートリーとなっている。その後もコンヴィチュニー演出≪ドン・ジョヴァンニ≫でベルリン・コーミッシェ・オーパー、≪蝶々夫人≫でシドニー歌劇場にデビュー。びわ湖ホール芸術監督としては、2007年の就任以来≪王女様の誕生日≫、≪ばらの騎士≫、≪ラ・ボエーム≫(ホモキ演出)、≪サロメ≫、≪ドン・ジョヴァンニ≫(グルーバー演出)、≪トゥーランドット≫、≪アイーダ≫(粟國淳演出)、≪トリスタンとイゾルデ≫(ハイニケ演出)、≪タンホイザー≫(ハンペ演出)、≪コジ・ファン・トゥッテ≫(デルノン演出)等を成功に導いている。
現代音楽にも深い理解と造詣を持ち、リゲティ、ルトスワフスキ、ベリオ、デュティユー等数々の日本初演を指揮、その緻密な解釈と的確な指揮は作曲者自身にも「完璧な解釈」と高く評価されている。CDでは、武満徹の作品集(DENON)、日本作曲家選輯(NAXOS)などをレコーディングしている。 2008年4月より日本センチュリー交響楽団首席客演指揮者。2010年5月より群馬交響楽団首席指揮者兼アーティスティック・アドヴァイザー。 2013年8月からリューベック歌劇場・リューベック・ フィルハーモニー音楽総監督に就任することが発表された。 1991年第1回出光音楽賞、1999年第7回渡邉曉雄音楽基金音楽賞、2001年第51回芸術選奨文部科学大臣新人賞、2004年第3回齋藤秀雄メモリアル基金賞、2005年第46回毎日芸術賞、第23回中島健蔵音楽賞、2011年文化庁芸術祭優秀賞、第61回芸術選奨文部科学大臣賞をそれぞれ受賞。
東京生まれ。東京音大指揮科に学ぶ。1984年、26歳で「第1回キリル・コンドラシン国際青年指揮者コンクール」に優勝。
以来、フランス国立管、ベルリン放響、コンセルトヘボウ管、モントリオール響、イスラエル・フィルハーモニー管、ロンドン響、ウィーン響などメジャー・オーケストラへの客演を展開。91~95年にはノールショピング交響楽団、98~2000年にリンブルク交響楽団の各首席指揮者を、97~2001年 ロイヤル・リヴァプール・フィルハーモニー管弦楽団首席客演指揮者を歴任、このうちノールショピング響とは94年に来日公演を実現している。また、91~2000年には日本フィルハーモニー交響楽団の正指揮者をつとめ、96年の欧州演奏旅行を指揮したほか、R.シュトラウスの《英雄の生涯》やハイドンの交響曲など、多くの瑞々しく壮大な快演を残した。
近年では、ヴァンクーヴァー響、ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ響、スイス・イタリア管弦楽団、サンクトペテルブルク・フィルハーモニー響、ボルティモア響、シンシナティ響、カルガリー・フィルハーモニック、スタヴァンゲル響、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ポーランド放響、スロヴェニア・フィルハーモニー管、スペイン・ビルバオ響、サン・パウロ響等へ客演。06~08年には米国コロンバス交響楽団音楽監督を務めヨーヨー・マ、ミドリをはじめ素晴らしいソリストたちとともに数々の名演を残した。
07年夏にはサイトウ・キネン・フェスティバル松本に招聘され、ハイドンとラフマニノフを、08年5月には小澤征爾の代役として急遽、水戸室内管弦楽団の指揮台にたち、モーツァルト、べートーヴェンほかのプログラムでともに絶賛を博した。
オペラ指揮の分野でも89、90年のシドニー歌劇場におけるヴェルディの《仮面舞踏会》や《リゴレット》が高く評価されたのをはじめ、近年では藤原歌劇団《椿姫》、日生劇場《フィガロの結婚》、新国立劇場《椿姫》、《アイーダ》等が記憶に新しい。
2008年4月より京都市交響楽団常任指揮者。東京音楽大学指揮科教授。
北海道生まれ。15歳で渡豪、シドニーで音楽教育を受ける。1990年全豪オペラ・コンクール優勝。同年、シドニーとメルボルン、両オペラハウスと契約を交わし、『皇帝ティートの慈悲』のセルヴィリアでデビュー。91年、クリストファー・ホグウッド指揮、アカデミー・オブ・エンシェント・ミュージックのヨーロッパ・日本ツアーにソリストとして参加。92年、サン・カルロ劇場(イタリア、ナポリ)『ラ・ボエーム』のムゼッタ役でヨーロッパ・デビュー。同年、インスブルック国際バロック音楽祭でヘンデル『アルチーナ』のタイトルロールを歌い、ヨーロッパ国際放送連合より92年度最優秀賞を受賞。以後活動拠点をヨーロッパに移し、インスブルック・チロル歌劇場(オーストリア)、ダルムシュタット・オペラ(ドイツ)と専属契約。イタリア・ベルカント・オペラのみならず、モーツァルト、R.シュトラウス、ヴェルディ、現代作品はフィリップ・グラスまで幅広いレパートリーの数々の主役を務めている。
これまでにスイス、イタリア、オランダ、デンマーク、フランス、スウェーデン、オーストラリアの劇場に活躍の場を広げ、特に96年シドニー・オペラハウスでの映画監督バズ・ラーマン演出による『ラ・ボエーム』の魅惑的なムゼッタは、高い評価を得、注目を集めた。99年にはダルムシュタット・オペラ『ルチア』でのセンセーショナルなルチア役により、ドイツ有数のオペラ誌「オペルンベルト」の年間最優秀新人賞にノミネートされた。同年ウィーン・フォルクスオーパーの専属歌手となり、劇場のトップスターとして活躍。『ロシア皇太子』、『道楽者のなりゆき』、『椿姫』、『魔笛』、『愛の妙薬』、『ドン・パスクァーレ』などで卓越した歌唱と演技力、自由で華やかな存在感で圧倒的な人気を獲得。2007年ハンブルク州立歌劇場デビュー、同年末にはサンディエゴ交響楽団との共演でアメリカ・デビューも果たした。2008年にはシュタイヤー音楽祭(オーストリア)で『蝶々夫人』のタイトルロール・デビューを行い、その成熟したリリコ・ソプラノによる伸びやかな表現は「可憐で誇張のない演技」、「圧倒的な声量でプッチーニの15歳の芸者を完璧に演じた」など現地の批評家からも高い評価を得た。2009年にはメータ指揮フィレンツェ五月音楽祭管弦楽団とのマーラー:交響曲第2番、小澤征爾指揮水戸室内管弦楽団とのメンデルスゾーン『夏の夜の夢』、シャルル・デュトワ指揮宮崎国際音楽祭管弦楽団とのワイル『7つの大罪』に出演するなど更に活躍の場を広げている。
これまでにロリン・マゼール、ヘルベルト・ブロムシュテット、チョン・ミョンフン、ハインリッヒ・シフ、トーマス・ヘンゲルブロック、アンドレ・プレヴィン、大野和士、広上淳一、沼尻竜典ら名指揮者のもと各国のオーケストラと共演。またスポレート、ブレゲンツ、ミュンヘン・ビエンナーレなどの国際音楽祭に出演している。
リサイタルではシューベルト、ヴォルフのリート作品に積極的に取り組み、パリ・シャンゼリゼ劇場、ウィーン・コンツェルトハウス、ロンドン・ウィグモアホール、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス等世界各地のコンサートホールに出演している。
99年シャルル・デュトワ指揮/NHK交響楽団のフォーレ『レクイエム』で日本デビュー。2002年『ウェルテル』ソフィー役で新国立劇場にデビュー。以後日本でも新国立劇場『フィガロの結婚』、『コシ・ファン・トゥッテ』、『こうもり』、日生劇場『後宮からの誘拐』、『利口な女狐の物語』、びわ湖ホールプロデュースオペラ『ラ・ボエーム』、あいちトリエンナーレ2010プロデュースオペラ『ホフマン物語』などに出演、絶賛されている。
東京・JTホールでのプロデュース公演を手掛けるほか、2012年12月には、自ら長年温めてきた日本の能とのコレボレーションによる企画、夢幻能「月に憑かれたピエロ」で演出とピエロ役を務め、金沢、高岡、東京での公演を実現させた。
CDはこれまでに歌曲集『ラ・パストレッラ』(2005年度ドイツ批評家大賞ノミネート/PR90647)、オペラ・アリア、デュエット集『女の肖像』(PR90691)をウィーン・プライザー社より、歌曲集『愛の喜び』(CDS556)をイタリア・ダイナミック社からリリース。いずれも好評を博している。最新CDは中嶋初のオペレッタ・アリア集となる『ウィーン、わが夢の街』(GRML98908/オーストリア・グラモーラ社)。
第14回出光音楽賞受賞。ウィーン工科大学建築設計学部非常勤講師。12年11月よりウィーン・モーツァルトハウス アーティスティック・アドバイザー。
中嶋彰子HP : http://www.akikonakajima.com
岩手県出身。国立音楽大学声楽科卒業、同大学院修了。二期会オペラスタジオ修了。修了時に川崎靜子賞受賞。文化庁オペラ研修所修了。90・94年文化庁派遣芸術家在外研修員等によりイタリアに留学。第20回イタリア声楽コンコルソでミラノ大賞(第1位)、第20回ジロー・オペラ賞新人賞、第4回五島記念文化賞オペラ新人賞、第44回芸術選奨文部大臣賞新人賞、第25回ジロー・オペラ賞、第9回出光音楽賞、第33回エクソンモービル音楽賞洋楽部門本賞。
92年二期会創立40周年記念『ラ・ボエーム』ロドルフォ役の鮮烈デビュー以来、数々のオペラ作品に主演し第一線の活躍を続け、わが国を代表するトップ・テナーとなった。他者の追随を許さない輝かしい声、幅広い表現かつ情感溢れる演技で、聴衆を魅了している。
これまで、新国立劇場では開場記念『ローエングリン』タイトル・ロール、『トスカ』カヴァラドッシ、『罪と罰』(初演)ロージャ等、びわ湖ホールでは『ドン・カルロ』(イタリア語5幕版日本初演)タイトル・ロール、『エルナーニ』『群盗』『十字軍のロンバルディア人』、Bunkamura『マダム・バタフライ』ピンカートン、最高の当たり役『トゥーランドット』カラフ等、大役を次々と演じ、02年ベルギー王立モネ劇場・二期会『ニュルンベルクのマイスタージンガー』騎士ヴァルター、03年二期会『カルメン』ドン・ホセ、日生・二期会『ルル』(3幕版日本初演)アルヴァ、愛知万博開催記念『白鳥』(初演)。04年二期会『エジプトのヘレナ』(日本初演)メネラス。05年びわ湖ホール『スティッフェリオ』(日本初演)、06年同『海賊』(同)、二期会『ラ・ボエーム』『蝶々夫人』。07年二期会『ダフネ』(日本初演)アポロ役では圧倒的な存在感を見せつけ、全国紙で最大の賛辞を得た。2007年には東京二期会『仮面舞踏会』リッカルドで絶賛を浴び、びわ湖ホール『こびと~王女様の誕生日~』、08年2月新国立劇場『黒船』に出演等、確実に実績を積み上げ、08年9月には札幌交響楽団によるブリテン「ピーター・グライムズ」に主演し絶賛を浴びた。
また、09年3月舞台芸術共同制作公演『トゥーランドット』(びわ湖ホール&神奈川県民ホール)カラフでも絶賛され、6月、新国立劇場『修禅寺物語』源左金吾頼家に出演し好評を博すなど、さらなる躍進を続けている。2010年2月、満を持して取り組んだ東京二期会『オテロ』(ロベルト・リッツィ・ブリニョーリ指揮・都響/白井 晃新演出)タイトル・ロールでは豊かな声量に加え、深い苦悩の表現で客席を魅了。2010年7月『ファウストの劫罰』、11年3月には『アイーダ』(びわ湖ホール・神奈川県民ホール・東京二期会共催)ラダメス、そして再び2011年『トゥーランドッ』カラフの主演と常に絶賛を浴びている。
2012年3月には、アメリカ・サンディエゴ歌劇場との提携公演・東京二期会共同制作にて、ワーグナー『タンホイザー』(於・びわ湖ホール・神奈川県民ホール)、そして9月には東京二期会『パルジファル』のタイトル・ロールに出演。本年、びわ湖ホール『椿姫』にアルフレードで出演予定。
ベートーヴェン「第九」やマーラー、宗教曲のソリストとしてもN響をはじめ国内主要オーケストラから引く手数多の活躍を続け、ダイナミックで完成度の高い演奏は、多くの国際的指揮者たちから賞賛を得ている。福井敬&ヴィンチェンツォ・スカレーラ デュオ・コンサートやリサイタルでもいっそうの充実の歌唱が際立つ名歌手。
CD「君を愛す」(ディスククラシカ)、松本隆プロデュース「美しき水車小屋の娘」(avex io)。アジアの歌姫alanとのコラボレーションアルバム「愛は力」(avex)も好評を博し、品切れとなっていた「美しき水車小屋の娘」は11年(ディスククラシカ)より、数量限定で再販となった。2011年2月、「悲しくなったときは/福井 敬 日本を歌う。」(ディスククラシカ)をリリース。
国立音楽大学准教授。二期会会員
福井敬HP : http://www.fukuikei.net
高木綾子は、確かなテクニックと、個性溢れる音色、ジャンルを超えた音楽性で、今最も注目を集める実力派フルート奏者である。テレビ・ラジオへの出演やCM出演など従来のクラシック演奏家の枠にとらわれない幅広い活動とレパートリーで各方面から注目を集めている。
愛知県豊田市生まれ。3歳よりピアノ、8歳よりフルートを始める。東京藝術大学付属高校、東京藝術大学を経て、同大学院修了。これまでにフルートを西村智江、橋本量至、G.ノアック、小坂哲也、村上成美、金昌国、P.マイゼンの各氏に、室内楽を岡崎耕治氏に師事。
高校、大学在学中よりその実力は高く評価されており、毎日新聞社主催全日本学生音楽コンクール東京大会第1位(1995年)、神戸国際フルートコンクール奨励賞(1997年)、大学内にてNTT Docomo奨学金を受け、安宅賞(1997年)、宝塚べガコンクール優勝(1999年)、日本フルートコンベンションコンクール優勝、併せてオーディエンス賞(1999年)、第17回日本管打楽器コンクール、フルート部門第1位及び特別賞(2000年)、第70回日本音楽コンクールフルート部門第1位(2001年)、第12回新日鐵音楽賞フレッシュアーティスト賞(2001年) 、ジャン=ピエール・ランパル国際フルートコンクール第3位(2005年)、神戸国際フルートコンクール第3位(2005年)など多数の受賞歴を誇る。
一方で、大学在学中より本格的な演奏活動を開始。これまでに国内主要オーケストラとの共演はもとより、新イタリア合奏団、シュトゥットガルト室内管弦楽団、ミラノ弦楽合奏団、サンクトペテルブルク交響楽団、フランツ・リスト室内管弦楽団などと共演。2004年秋にはパリ室内管弦楽団との共演でパリ・デビュー。それに続く日本ツアーにも同行し好評を博した。同時に各地でのリサイタルや室内楽など活発な演奏活動を行っている。2010年には、デビュー10周年を迎え、秋に記念リサイタルを行った。
CD録音も活発に行っており、2000年3月には「シシリエンヌ~フルート名曲集」、「卒業写真~プレイズ・ユーミン・オン・フルート」を同時リリースしてCDデビュー。その後、「ジェントル・ドリームズ~20世紀のフルート音楽」、「青春の輝き~プレイズ・カーペンターズ」を同時リリース、クラシックからボサノバまでラテンアメリカの作品を集めた「南の想い」、17世紀から現代までのフルート・ソロ曲を集めた「エール・ブルー~青の余白」、イタリアで収録した新イタリア合奏団との共演による初めての協奏曲アルバム「イタリア」、大地、自然、生命の息吹をテーマにしたフルート名曲集「EARTH」、ギターの福田進一とのデュオアルバム「海へ」をリリースしてそのすべてが高い評価とセールス実績を残している。2010年には、デビュー10周年を記念して、ベスト盤(日本コロムビア)とモーツァルト:フルート協奏曲集(エイべックス・クラシックス)をリリース。最新CDは、モーツァルトのフルート四重奏曲全曲集(エイベックス・クラシックス)。
現在東京藝術大学准教授、および洗足学園大学客員教授、日本大学藝術学部、武蔵野音楽大学の非常勤講師として後進の指導にもあたっている。
三浦文彰は、2009年世界最難関とも言われるハノーファー国際コンクールにおいて、史上最年少の16歳で優勝。国際的に大きな話題となった。現在、最も将来が嘱望されるヴァイオリニストである。
東京都出身。両親ともにヴァイオリニストの音楽一家に生まれ、3歳よりヴァイオリンを始め安田廣務氏に、6歳から徳永二男氏に師事。
2003年、04年と全日本学生音楽コンクール東京大会小学校の部第2位。
2006年4月、ユーディ・メニューイン国際ヴァイオリンコンクール・ジュニア部門第2位。
2009年10月、ハノーファー国際コンクールにてこれまでの史上最年少で優勝。同時に、聴衆賞、音楽評論家賞も受賞。地元紙では「確かな技術と、印象的なヴィルトゥオーゾ性あふれる心温まる演奏は、国際審査員や音楽評論家の評価を得るにとどまらず、聴衆の心をもつかんだ」と賞賛した。また、The Strad誌は、「驚くべきその演奏はハノーファー国際コンクールのすべてを吸い取った」と記した。
これまで、宮崎国際音楽祭、北京のオーケストラとの共演、ドイツ・シュレスヴィヒ=ホルシュタイン音楽祭、フランス・マントン音楽祭、クロアチア・ラクリン&フレンズ音楽祭、メニューイン・フェスティバルなどに参加。ハンブルク北ドイツ放送響、ウィーン室内管、ニュルンベルク響などと共演するなど、国内のみならず国際的な活動を展開している。
2012年には、プラハ・フィルとの日本ツアーを成功裡に終え、2013年4月にシュトゥットガルト放送響との東京公演を予定している。2013年にはフィラデルフィア管との共演も決定しており、オレゴン響、ブラジル響、ハンブルク北ドイツ放送響、フランクフルト放送響、ミルウォーキー響、ローザンヌ室内管との共演も予定している。
これまでに、ザハール・ブロン、ジャン=ジャック・カントロフ、チョーリャン・リン、パヴェル・ヴェルニコフの各氏に師事。現在、(財)明治安田生命クオリティオブライフ文化財団より奨学金を得て、ウィーン私立音楽大学に入学、パヴェル・ヴェルニコフ氏のもとで研鑽を積んでいる。2009年度第20回出光音楽賞受賞。2011年5月にはCDデビューも果たした。
使用楽器は、NPO法人イエロー・エンジェルより貸与されたJ.B.Guadagnini 1753 Ex Kneiselである。
塚越慎子は、パリ国際マリンバコンクール第1位受賞をはじめ、ベルギー国際マリンバコンクール、世界マリンバコンクールなど国内外のコンクールにて数々の賞をして、現在最も注目を集めるマリンバ奏者の一人である。
塚越慎子の演奏を聴いた国際的指揮者シャルル・デュトワ氏は “私の知る限り、塚越慎子ほど素晴らしいマリンバの演奏を聴いたことがない。彼女はすべてが驚くほど見事だ。その信じられないほど素晴らしいテクニックだけでなく、極めて繊細であり、そして知性に溢れた音楽家である。彼女には輝かしいキャリアが約束されている” と絶賛した。
国立音楽大学附属音楽高等学校を経て、国立音楽大学を首席で卒業。同時に「武岡賞」受賞。また、最優秀生として皇居内桃華楽堂にて御前演奏を行う。
これまでに、第8回 日本クラシック音楽コンクール打楽器部門第1位(1998年)、第2回 国際マリンバコンクール(ベルギー)第2位(2004年)、第4回 世界マリンバコンクール(上海)にて「The Talent Award」(2005年)、第22回 日本打楽器協会新人演奏会にてグランプリ(2006年)、第2回 パリ国際マリンバコンクール(フランス)第1位(2006年)を受賞。
2007年 ハクジュホール(東京)にてソロデビュー・リサイタルを行い、東京オペラシティコンサートホールや横浜みなとみらいホールではオーケストラと協演し、高い評価を得ている。また、ベルギー、スイス、ポーランド、アメリカ、イギリス、アルゼンチン等から招待され、ソロリサイタルやマスタークラスを行う。2009年には世界最大の打楽器フェスティヴァルであるPASIC(国際打楽器協会インターナショナルコンヴェンション)においてマリンバソリストとして出演するなど、国際的に活動している。
国立音楽大学、(財)明治安田クオリティオブライフ文化財団から奨学金を、また同財団「海外研修生助成金」を打楽器奏者としては初めて授与され、2008年より2010念までアメリカ、ノーステキサス州立大学にて研鑽を積む。
2011年3月、ソニー・ミュージックダイレクトより、デビューCD「DEAR MARIMBA」をリリース。「レコード芸術」誌で特選盤に選ばれる。
2012年、第22回出光音楽賞受賞。
小林美樹は、2011年10月、5年に一度ポーランドで行われる第14回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位を受賞して、一躍注目を集める新進気鋭のヴァイオリニストである。
アメリカ・サンアントニオ生まれ。4歳より石塚千恵氏のもとヴァイオリンを始める。
2000年全日本学生音楽コンクール小学校の部東京大会第1位を受賞。2001年には、小学生にして飯森範親指揮東京交響楽団、大友直人指揮東京交響楽団と共演。その後も国内外でさまざまなセミナーで研鑽を積む一方で、演奏活動も行う。
2006年ドイツで行われた第6回レオポルド・モーツァルト国際ヴァイオリンコンクールに最年少で参加し、ギドン・クレーメル氏らから審査員特別賞を受賞。それ以降も、ザルツブルク音楽祭マスタークラス、宮崎国際音楽祭、JTが育てる室内楽シリーズ、プロジェクトQなどへの参加を通じて、ソロや室内楽の経験を積み、優秀賞やディプロマを取得するなど常に優秀な成績をおさめてきた。
2009年、桐朋女子高等学校音楽科を首席で卒業し、特待生として桐朋学園大学ソリストディプロマコースに進学。
2011年、ポーランドで行われた第14回ヴィエニャフスキ国際ヴァイオリンコンクールにて第2位を受賞。
同年11月にはショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲第1番(飯守泰次郎指揮東京シティ・フィル)ほかでオクタヴィア・レコードよりCDデビュー。「レコード芸術」誌の推薦盤に選ばれた。2012年は、3月にポーランドでマキシム・ヴェンゲーロフ指揮による演奏会、5月には東京で宮本文昭指揮東京シティ・フィルと共演して好評を博した。
これまでに、ヴァイオリンを石塚千恵、徳永二男の両氏に、室内楽を東京クァルテット、原田幸一郎、毛利伯郎、岩崎洸の各氏に師事。2010年より明治安田クオリティオブライフより奨学金を得てウィーン私立音楽大学に入学し、パヴェル・ヴェルニコフ氏に師事している。
(平成25年3月29日現在)
会田莉凡、荒井章乃、石亀協子、礒絵里子、伊藤亮太郎、上野真理、漆原朝子
漆原啓子、枝並千花、扇谷泰朋、川田知子、小寺麻由、小林美樹
小森谷巧、佐份利恭子、篠原悠那、鈴木加寿美、髙橋和貴、徳永希和子、
徳永二男、直江智沙子、中島麻、藤江扶紀、松浦奈々、松本蘭、
三浦章宏、水谷晃、横山奈加子、和久井映見 ほか
安藤裕子、安保恵麻、石原悠企、大野かおる、川﨑和憲、川崎雅夫、鈴木康浩、鈴村大樹
須田祥子、中恵菜、森口恭子、柳瀬省太
荒庸子、上村文乃、上村昇、原田禎夫、古川展生、山本裕康
赤池光治、小室昌広、佐野央子、田辺和弘、永島義男
井出朋子、上野由恵、神田勇哉、齋藤真由美、齋藤和志、齋藤光晴、高木綾子、竹山愛
浦文彦、南方総子、古部賢一、森枝繭子
小谷口直子、澤村康恵、三界秀実、山根孝司
岡本匠之、鹿野智子、佐藤由起、宮崎寿理、山下菜美子、吉田將
下田太郎、松﨑裕、丸茂新、山本真
杉本正毅、高橋敦、田中敏雄、中山隆崇
秋山鴻市、太田涼平、小田桐寛之
荻野晋、柏田良典
須藤ハラタ、関修一郎、日黒一則、百瀬和紀
柄本舞衣子、津野田圭
淡路七穂子、長尾洋史、野平一郎、林絵里
京谷弘司
塚越慎子
沼尻竜典、広上淳一
中嶋彰子(ソプラノ)、福井敬(テノール)
松波久美子
宮崎県合唱連盟による有志
宮崎国際音楽祭ジュニア・オーケストラ
(宮崎ジュニア・オーケストラと延岡ジュニアフィルハーモニーの混成オーケストラ)
朝岡聡 ほか