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出演者

シャルル・デュトワ  Charles Dutoit

シャルル・デュトワ Charles Dutoit フィラデルフィア管のチーフ・コンダクターおよびミュージック・アドヴァイザーに、またロイヤル・フィルハーモニー管の芸術監督および主席指揮者に就任したシャルル・デュトワは国際的なオーケストラやソリストと定期的に共演している。

幅広い様式の音楽に、洗練と熟練をもった解釈をすることで高い評価を得ており、1980年のフィラデルフィア管デビュー以降毎シーズン米国の主要オーケストラに客演してきた。また、フィルハーモニア管ほかベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管等を含むヨーロッパ、日本、南米、オーストラリアの主要オーケストラと定期的に共演している。

1977年から2002年までの25年間芸術監督を務めたモントリオール響との活動は、音楽におけるダイナミックなパートナーシップとして世界から認められている。1991年から2001年にかけてはフランス国立管の音楽監督として、同楽団と共に批評家から高い評価を受けた録音を多数生み出し、ツアーを行った。1998年N響の音楽監督に任命され、同楽団と共にヨーロッパ、アメリカ、中国、東南アジアへのツアーを行った。現在同交響楽団の名誉音楽監督を務めている。

札幌PMF音楽祭の芸術監督を3年間務め、現在は宮崎国際音楽祭と中国・広東国際夏季音楽アカデミーのアーティスティック・ディレクターの任にある。2009年7月からは母国スイスのヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラの音楽監督に就任することが決定している。

20代前半に、カラヤンの招きによってウィーン国立歌劇場を指揮して以来、ロイヤル・オペラ・ハウス、ニューヨーク・メトロポリタン歌劇場、ベルリン・ドイツ・オペラに定期的に客演している。またロサンゼルス・ミュージック・センター・オペラでの新演出によるベルリオーズ「トロヤの人々」では高い評価を受けた。2003年からはブエノスアイレスのコロン劇場でワーグナーのオペラ・シリーズを始めている。

録音活動も積極的に行っており、これまでにデッカ、ドイツ・グラモフォン、EMI、フィリップス、CBS、エラート等数々のレーベルでレコーディングを行っている。170を超す録音のうちの半数はモントリオール響とのもので、これまでに世界中の40以上の賞を受けている。

徳永 二男 (ヴァイオリン)  Tsugio Tokunaga (Violin)

ヴァイオリニストの父茂および鷲見三郎氏に師事。桐朋学園高校にて齋藤秀雄氏に師事。1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。1968年、文化庁在外派遣研修生としてベルリンへ留学、ミシェル・シュヴァルベ氏に師事。

1976年、NHK交響楽団のコンサートマスターに就任、1994年まで同楽団の“顔”として抜群の知名度と人気を誇る。N響在籍時代より欧米各地から数多く招かれ、リサイタル及び協奏曲のソリストとして活躍が目立った。

N響退団後は、ソロ、室内楽に専念。1995年よりJTアートホール室内楽シリーズの音楽監督、1996年より宮崎国際音楽祭の総合プロデューサーを務めるなど、日本の室内楽の分野における中心的立場を確固たるものとしている。

一方ソリストとしても数多くのリサイタルを行い、近年は楽器の弾き比べなど、親しみやすいトークを交えた演奏会が各方面から好評を博しているほか、2008年から10年にわたるリサイタル・シリーズに取り組み、大きな話題となっている。

現在、人気・実力ともに日本を代表するヴァイオリニストである。
国立音楽大学教授、桐朋学園大学特任教授、洗足学園大学客員教授。

シャンタル・ジュイエ (ヴァイオリン)  Chantal Juillet (Violin)

モントリオール出身。インディアナ大学でジョセフ・ギンゴールドに師事したほか、これまでにジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアン、モントリオールでルイ・グリハウツにも師事した。

16歳までにカナダの全ての主要音楽コンクールで優勝し、ヤング・コンサート・アーティスツ・コンクール(ニューヨーク)で第1位を受賞した際に、ロサンジェルス、ニューヨーク、ワシントンD.C.でのデビューを成功させ、一躍国際的な注目を集める。カナダの最も優れた音楽家のひとりとされ、これまでに、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ボストン交響楽団、シドニー交響楽団等世界の著名なオーケストラと頻繁に共演している。

デッカ・レーベルよりリリースされたストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲とシマノフスキの2つの協奏曲は評論家から非常に高い評価を得ている。

91年からサラトガ音楽祭(ニューヨーク)の音楽監督を務めているほか、01年から03年にかけての札幌パシフィック・ミュージック・フェスティバルにも参加し、05年から広東国際夏季音楽アカデミーのアーティスティック・アソシエート及びアーティスティック・ディレクター。

ジュリアード弦楽四重奏団  Juilliard String Quartet

ジュリアード弦楽四重奏団はその明快な構成力、音色の美しさ、完璧なアンサンブル、卓越した統一感のある演奏を特色とし、ベートーヴェン、シューベルトからバルトーク、エリオット・カーターまで、その幅広いレパートリーによって、50年以上もの間、アメリカを代表する弦楽四重奏団として活躍している。

近年の活動としてカーター生誕100年を記念した演奏会や彼の新作初演、ジュリアード音楽院創立100周年記念委嘱作品初演、カルテット創立60周年を記念したバルトークの弦楽四重奏曲チクルスなどが挙げられる。またカーネギーホール100周年記念ガラのほか、ポリーニ監修による同ホールのシリーズ公演ではアルゲリッチと共に出演している。

97年にはミュージカル・アメリカの「ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、パフォーミング・アーツの国際年鑑である同誌の表紙を飾った初の室内楽アンサンブルとなった。49年よりソニー・クラシカルで多岐にわたるレコーディングを開始。結成50周年記念として過去の受賞名盤や未発表音源を含む7枚のCDをリリースするなど、グラミー賞受賞作も含めこれまでに100枚以上のCDをリリース、今日最も多くの録音を残したカルテットとなっている。

ジャン・ワン (チェロ)  Jian Wang (Cello)

1968年中国生まれ。4歳で父親からチェロの手ほどきを受ける。10歳のときにスターンに見いだされ、彼の激励と支援により渡米の道が開かれた。

これまでにボストン響、クリーヴランド管、シカゴ響、NHK響、ハレ管、マーラー室内管、パリ管、フランス国立管など世界を代表する数々のオーケストラと共演を重ねており、アシュケナージ、デュトワ、チョン、ギルバート、サヴァリッシュ、ネーメ・ヤルヴィ、エッシェンバッハ、ダウスゴー、ハーディングら名高い指揮者と共演してきた。

世界中の音楽祭においても室内楽奏者、ソリストとしても活躍している。これまでにスイスのヴェルビエ、宮崎国際、イギリスのオールドバラ、アメリカのタングルウッド、モーストリー・モーツァルト音楽祭などに出演している。

また2008年の夏にはバッハの無伴奏チェロ組曲でBBCプロムスにデビューを果たしている。2008/09シーズンはロッテルダム・フィル、ドレスデン・フィル、シドニー響などと共演。ドイツ・グラモフォンに数多くの録音を残しているが、最新のアルバムはギタリストのイョラン・セルシェルとのデュオアルバム「《メモリー》 〜夢想〜」である。

ハドソン・シャド  JHudson Shad

92年にドイツの伝説的な男声ヴォーカル・アンサンブル、コメディアン・ハーモニスツへのオマージュとして6人組(歌手5名とピアニスト1名)のグループでデビュー。

ワイルの作品を得意としており、「7つの大罪」はニューヨーク・フィル、シカゴ響、ロス・フィル、モントリオール響等と世界各地で100回以上上演、CDもマズア指揮ニューヨーク・フィル等と2枚をリリースしている。

米国のみならずヨーロッパでもドレスデン・ゼンパーオーパー、ベルリン・ドイツ・オペラ、ベルリン・コーミッシュオーパー、フランクフルト・アルテ・オーパー等の有名劇場に出演、またマレーネ・ディートリッヒの生誕100周年を記念してドイツ最大のレビュー劇場、フリードリッヒシュタットパラスト劇場にも出演した。

幅広いレパートリーでブロードウェイからザルツブルク音楽祭まで活躍、最近の活動としてはナッセン作曲のオペラ<かいじゅうたちのいるところ>でアトランタ響と共演したほか、<7つの大罪>でナッシュビル響に、またトロント響のカーネギーホール公演共演したことが挙げられる。サラトガ音楽祭ではデュトワの指揮によりストラヴィンスキー<狐>に出演した。

堤 剛 (チェロ)  Tsuyoshi Tsutsumi (Cello)

幼少から父に手ほどきを受け、1950年に8歳で第1回リサイタルを開いた。桐朋学園子供のための音楽教室、桐朋学園高校音楽科を通じ齋藤秀雄に師事し、56年に文化放送賞、翌57年に第26回日本音楽コンクール第1位および特賞を受賞。

1961年アメリカ・インディアナ大学に留学し、ヤーノシュ・シュタルケルに師事。63年よりシュタルケル教授の助手を務める。同年ミュンヘン国際コンクールで第2位、ブダペストでのカザルス国際コンクールで第1位入賞を果たし、以後内外での本格的な活動を開始。現在に至るまで、日本、北米、ヨーロッパ各地、オーストラリア、中南米など世界各地で定期的に招かれ、オーケストラとの共演、リサイタルを行っている。

レコード録音における活躍も目ざましく、《バッハ無伴奏チェロ組曲全6曲》で1970年度芸術祭優秀賞を、《ベートーヴェン・チェロ・ソナタ全集》で、1980年度レコードアカデミー賞および芸術祭優秀賞を受賞した。

2001年より霧島国際音楽祭音楽監督。1988年秋より2006年春までインディアナ大学の教授を務め、04年4月より桐朋学園大学学長の任にある。07年9月、サントリーホール館長に就任。

練木 繁夫 (ピアノ)  Shigeo Neriki (Piano)

1976年ツーソンピアノコンクール、78年ピッツバーグピアノコンクールなどで第1位。76年より、チェロの巨匠ヤーノシュ・シュタルケルとともに世界各地を公演、絶賛を浴びている。国内外の主要なオーケストラのソリストとしても活躍し、テレビ、ラジオ等にも数多く出演。

93年第24回サントリー音楽賞を受賞。90年シュタルケルと収録したD.ポッパーの作品のCDが、グラミー賞のソリスト部門にノミネートされ、97年にはオール・シューマンプログラムの「パピヨン」が、文化庁芸術祭賞作品賞を受賞。03年秋、「Aをください」を春秋社より出版。

現在、インディアナ州立大学教授、桐朋学園特任教授、国立音楽大学招聘教授、相愛学園大学客員教授、エリザベート音楽大学非常勤講師、霧島国際音楽祭企画委員。2007年からは、東邦音楽大学、東邦音楽大学院にて定期的にマスタークラスを開講。

2008年より、漆原啓子(Vn)との本格的なデュオを結成。今後の活躍が益々期待されている。

中嶋彰子 (ソプラノ)  Akiko Nakajima (Soprano)

90年全豪オペラ・コンクールに優勝し、シドニーとメルボルン両オペラハウスと契約、『皇帝ティートの慈悲』のセルヴィリアでデビュー。

92年サン・カルロ劇場『ラ・ボエーム』のムゼッタでヨーロッパ・デビュー。同年インスブルック国際バロック音楽祭のヘンデル『アルチーナ』のタイトルロールでヨーロッパ国際放送連合最優秀賞受賞。99年ダルムシュタット・オペラ『ルチア』のルチア役で「オペルンベルト」誌年間最優秀新人賞に選ばれる。同年ウィーン・フォルクスオーパー専属歌手となり、劇場のトップスターとして卓越した歌唱と演技力、自由で華やかな存在感で圧倒的な人気を獲得。

リサイタルも積極的に行いパリ・シャンゼリゼ劇場、ウィーン・コンツェルトハウス、ロンドン・ウィグモアホール等に出演。日本でも新国立劇場、日生オペラ劇場等への出演で絶賛され、今最も注目されるソプラノの一人となっている。

これまでに最新盤『Plaisir D’amour ~ 愛の喜び』まで3枚のソロCDをリリースしている。

第14回「出光音楽賞」受賞。シュタイヤー音楽祭アーティスティック・アドバイザー。
http://www.akikonakajima.com/

小菅 優 (ピアノ)  Yu Kosuge (Piano)

83年東京生まれ。93年よりヨーロッパ在住。9歳より演奏活動を開始、その足跡はヨーロッパ、米国、日本など年に40カ所以上に及ぶ。現在ヨーロッパで、その高度なテクニックと美しい音色、深い楽曲理解と若き感性で最も注目を浴びている若手ピアニストの一人である。

05年ニューヨークのカーネギーホールでデビュー・リサイタル、06年には、ザルツブルク音楽祭で日本人ピアニストとして2人目となるリサイタル・デビューを行い、大成功を収めた。

昨年9月にはタン・ドゥンのピアノ協奏曲「ファイア」を作曲家自身の指揮のもとN響と日本初演し、絶賛を博している。これまでにベルリン響、フランクフルト放送響、シュトゥットガルト放送響、サンクトペテルブルク響、フィンランド放送響等のオーケストラと、また小澤征爾、ドミトリエフ、ノリントン、オラモ等の指揮者と共演。

ソニーの専属アーティストとしてこれまでに8枚のCDをリリース、特にショパンの練習曲全集はドイツ最大の音楽批評誌「フォノ・フォルム」より5つ星が与えられた。ザルツブルクをはじめラインガウ、シュレスビヒホルシュタイン等の国際音楽祭にも出演し着実に活躍の場を広げている。

宮崎国際音楽祭管弦楽団・室内管弦楽団
(演奏会[3][4][5][エクスペリメンタル・コンサート]メンバー※演奏会ごとにメンバーが異なります。

ヴァイオリン:
荒井章乃/石亀協子/礒絵里子/伊藤亮太郎/漆原朝子/漆原啓子/枝並千花/
扇谷泰朋/小川紫乃/奥村智洋/神谷未穂/川田知子/崎谷直人/佐份利恭子/
鈴木加寿美/橋和貴/徳永希和子/直江智沙子/中島麻/松浦奈々/松本蘭/
三浦章広/横山奈加子/シャンタル・ジュイエ/徳永二男
ヴィオラ:
安藤裕子/安保恵麻/大島亮/大野かおる/川ア和憲/川崎雅夫/鈴木康浩/
須田祥子/柳瀬省太/横溝耕一
チェロ:
荒庸子/上村昇/菊地知也/中実穂/古川展生/堀内詩織/山田健史/山本裕康
コントラバス:
赤池光治/遠藤祐平/小室昌広/柴田乙雄/高杉健人/永島義男/西山真二/
山本修/渡辺恭一
フルート:
神田寛明/斎藤光晴/高木綾子/曳地まり
オーボエ:
杉原由希子/多田敦美/古部賢一/森枝繭子
クラリネット:
糸井裕美子/鎌田広/高尾哲也/西尾郁子/三界秀実
ファゴット:
石川晃/岩佐雅美/鹿野智子/河村幹子/吉田将
ホルン:
池田勇太/石山直城/佐々木悠子/高橋臣宣/松ア裕/丸茂新/森博文/湯川研一
トランペット:
杉本正毅/高橋敦/田中敏雄/中山隆祟/星野究
トロンボーン:
小田桐寛之/塚本修也/古荘恭英/村田秀文
テューバ:
荻野晋
パーカッション:
植松透/河野玲子/塚越慎子/目黒一則/百瀬和紀/山下雅雄
ハープ:
早川りさこ
ピアノ:
梅村祐子
バンジョー:
佐藤紀雄
チンバロン:
崎村潤子

ヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラのメンバー

ヴァイオリン:
ソニア・コッペ/スタニチュカ・ディミトローヴァ/フィリップ・フェンリック/
マルタ・クレチュコフスキー/ジュリアン・ラペイル/シシー・パンティキアン/
アレクサンドロス・サカレロス/アジア・ソルシュネヴァ
ヴィオラ:
ミリ・マヌシェロフ/ダニエル・スチュワート/エリザヴェータ・ゾロトヴァ
チェロ:
アマンディーヌ・ルクラ/キンバリー・パターソン
プレトーク進行:
橋本邦彦 ほか