シャルル・デュトワ(指揮) Charles Dutoit (Conductor)

スイス・ローザンヌ生まれ。ジュネーブ、シエナ、ヴェニス、ボストンの音楽学校でヴァイオリン、ヴィオラ、ピアノ、パーカッション、音楽史、作曲と、幅広い音楽教育を受けた。80年にフィラデルフィア管弦楽団に初めて招かれたのを皮切りに、ヨーロッパを始め、世界中の主要オーケストラを数多く指揮してきた。77年から02年までの25年間芸術監督を務めたモントリオール交響楽団との活動は、音楽におけるダイナミックなパートナーシップとして世界から認められている。96年、NHK交響楽団の首席指揮者に、その後98年には音楽監督に任命され、同楽団と共に3回のヨーロッパ・ツアーを始め、アメリカ、中国、東南アジアへのツアーを行った。03年から名誉芸術監督の任にある。また、学生オーケストラとの活動にも常に関心をもっており、フィラデルフィアのカーティス音楽院オーケストラ、ニューヨークのジュリアード・オーケストラ、シカゴのシヴィック・オーケストラ、スイスのUBSヴェルビエ音楽祭オーケストラを頻繁に指揮している。さらに、札幌パシフィック・ミュージック・フェスティバルの芸術監督を3年間務め、現在は中国・広東国際夏季音楽アカデミーの音楽監督の任にある。スイス、パリ、モントリオール、ブエノスアイレス、東京を主な拠点として活動している。宮崎国際音楽祭・アーティスティック・ディレクター。

シャンタル・ジュイエ(ヴァイオリン) Chantal Juillet (Violin)

モントリオール出身。インディアナ大学でジョセフ・ギンゴールドに師事したほか、これまでにジュリアード音楽院でイヴァン・ガラミアン、モントリオールでルイ・グリハウツにも師事した。16歳までにカナダの全ての主要音楽コンクールで優勝し、ヤング・コンサート・アーティスツ・コンクール(ニューヨーク)で第1位を受賞した際に、ロサンジェルス、ニューヨーク、ワシントンD.C.でのデビューを成功させ、一躍国際的な注目を集める。カナダの最も優れた音楽家のひとりとされ、これまでに、アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団、ボストン交響楽団、シドニー交響楽団等世界の著名なオーケストラと頻繁に共演している。デッカ・レーベルよりリリースされたストラヴィンスキーのヴァイオリン協奏曲とシマノフスキの2つの協奏曲は評論家から非常に高い評価を得ている。91年からサラトガ音楽祭(ニューヨーク)の音楽監督を務めているほか、01年から03年にかけての札幌パシフィック・ミュージック・フェスティバルにも参加し、05年から広東国際夏季音楽アカデミーのアーティスティック・アソシエート及びアーティスティック・ディレクター。

ジュリアード弦楽四重奏団 Juilliard String Quartet

1966年、当時日本楽壇史上最年少のコンサートマスターとして東京交響楽団に入団。76年NHK交響楽団のコンサートマスターに就任。その後首席第一コンサートマスターを経て、ソロ・コンサートマスターの重責を担い、長年NHK交響楽団の“顔”として抜群の知名度と人気を誇る。 94年NHK交響楽団を退団し、JTアートホール室内楽シリーズの音楽監督を務めるなど、室内楽の分野における確固たる地位を築く。ソリストとして数多くのリサイタルのほか、国際的人気オーケストラ、モントリオール交響楽団(指揮:シャルル:デュトワ氏)の96年日本ツアーのソリストに抜擢され、その実力に裏打ちされたダイナミックな演奏が各方面から好評を博した。01年にはデビュー35周年を迎え、NHK響との協奏曲の夕べ、イギリス室内管との日本ツアーで大絶賛を浴びた。現在、人気、実力ともに日本を代表するヴァイオリニスト。宮崎国際音楽祭・総合プロデューサー。

徳永 二男(ヴァイオリン) Tsugio Tokunaga (Violin)

46年ジュリアード音楽院の教授をメンバーとして結成され、その明快な構成力、音色の美しさ、完璧なアンサンブル、卓越した統一感のある演奏を特色とし、ベートーヴェン、シューベルトからバルトーク、エリオット・カーターまで、その幅広いレパートリーによって、50年以上もの間、アメリカを代表する弦楽四重奏団として活躍している。近年の活動としてオーボエのハインツ・ホリガーとのヨーロッパおよび米国ツアー、ウィーン学友協会ホールでのモーツァルト生誕250周年記念演奏会、ジュリアード音楽院100周年記念委嘱作品初演、アリゾナ大学でのバッハの名曲マラソンコンサートなどが挙げられる。また、カーネギーホール100周年記念ガラへの出演のほか、ポリーニ監修による同ホールのシリーズ公演ではアルゲリッチと共演している。97年にはミュージカル・アメリカの「ミュージシャン・オブ・ザ・イヤー」に選ばれ、パフォーミング・アーツの国際年鑑である同誌の表紙を飾った初の室内楽アンサンブルとなった。49年よりソニー・クラシカルで多岐にわたる録音プロジェクトを展開。結成50周年記念として過去の受賞名盤や未発表音源を含む7枚のCDをリリースするなど、これまでにリリースした作品はグラミー賞受賞作も含め100枚を越え、今日最も多くの録音を残したカルテットとなっている。




宮崎国際音楽祭管弦楽団(演奏会〔3〕〔4〕〔5〕合奏団メンバー)

ヴァイオリン 荒井章乃/礒絵里子/伊藤亮太郎/漆原朝子/漆原啓子/
江島有希子/扇谷泰朋/奥村智洋/神谷未穂/川田知子/菊池 愛/
小寺麻由/齋藤吟思/佐イ分利恭子/島田玲奈/鈴木加寿美/富永希和子/
松浦奈々/三浦章宏/宮本笑里/森末夢美/横山奈加子/徳永二男
ヴィオラ 安藤裕子/大島 亮/川崎雅夫/鈴木康浩/須田祥子/直江智沙子/
松実健太/松本 蘭/横溝耕一
チェロ 上村 昇/北本秀樹/高木慶太/寺田達郎/富岡廉太郎/新倉 瞳/
古川展生/堀内詩織/山本裕康
コントラバス 赤池光治/金城智里/永島義男/那須野直裕/西山真二/山本 修/
渡辺恭一/渡辺玲雄
フルート 小池郁江/斎藤和志/斎藤光晴/高木綾子
オーボエ 古部賢一/森枝繭子
イングリッシュホルン:森 明子
クラリネット 鎌田 広/澤村康恵/濱崎由紀/松本健司/三界秀実
ファゴット 井上俊次/岩佐雅美/岡本正之/鹿野智子/黒木綾子/吉田 将
ホルン 高橋臣宜/日高 剛/松ア 裕/森 博文/山本 真
トランペット 杉本正毅/高橋 敦/田中敏雄/中山隆崇
トロンボーン 池上 亘/小田桐寛之
トロンボーン・
バストロンボーン
古荘恭英
テューバ 荻野 晋
パーカッション 木村歩美/木村達志/河野玲子/堀内吉昌
目黒一則/百瀬和紀/山下雅雄/山本晶子
ハープ 篠崎史子/津野田圭
チェレスタ 小森谷裕子

UBSヴェルビエ・フェスティバル・オーケストラのメンバー

ヴァイオリン アンナ・ヴァンッカ/アジア・ソルシュネヴァ/
エフゲーニ・カプラン/レリア・イアンコヴィッチ/エティエン・メネリ/
ポリーナ・コジェーヴニコワ/ソニア・コッぺ/スヴェトラーナ・マカロヴァ
ヴィオラ カール・サン=ジャック/キャスリン・ウィアット/オリヴァ・マルグリエス
チェロ アマヤ・ルアーノ/エヴァ・ツァーン

プレトーク進行:橋本邦彦




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